2019年春ドラマ

【俺のスカート、どこ行った?】9話のあらすじ(ネタバレ)と感想「のぶお(古田新太)の原点」

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ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」第9話が2019年6月15日(土)に放送されました。

のぶお(古田新太)がネット炎上で豪林館学園高校を追放になる…?!

突如降ってわいたような騒動に、生徒も教員たちも驚きを隠せません。

その陰謀と、事態の収拾に明智(永瀬廉)たち生徒ら立ち上がります。

「未成年頼ってみてもいーんじゃねぇの?」

のぶおの”教育”の真価が問われる時がやってきたのです。

ここでは、「俺のスカート、どこ行った?」第9話のあらすじ(ネタバレ)と感想、視聴者の反応(評価評判)を紹介していきます。

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【俺のスカート、どこ行った?】9話のあらすじ(ネタバレ)

拡散

「傷を負っている生徒を押さえつけているように見えるこの動画…」

と衝撃的なナレーションでそのシーンは始まりました。

それは、明智が父親と対決した日、彼とのぶおが一緒に写っている動画です。

画面にはセンセーショナルに「ゲイ教師“暴行動画”」とか「体罰?」、そして「炎上」の言葉が並んでいて、事情を知らない人にはそれがまるで事実であるかのように流布されていました。

職員室のテレビでその情報番組が流されているのを、教員たちは苦々しい思いで見つめていたのです。

現場にいたはずの田中先生(桐山漣)も、まったく気づいていなかったことに呆然としています。

矢野先生(小市慢太郎)も、「まずい…まずいですよ…」と画面を凝視していました。

コメンテイターやMCが同性愛者に対して偏見に満ちた言葉を言いたい放題…一番驚いたのは、いつも通り明るく出勤してきたのぶおでした。

「私、明智殴ってないわよ?あれは、明智が私を殴った後」

校長室での事情聴取で、寺尾校長(いとうせいこう)と長井先生(松下奈緒)にあの日のことを説明しているのぶお。

自身もその動画がとられていたことにも気付いておらず、UPした人物にも心辺りが無いのです。

校長も、誰が何のためにあの動画を流したのかが解らず、不気味な印象を持っていました。

既にマスコミからの取材も殺到しており、学校としては一応の調査がすみ、のぶおの無実が判明してほとぼりが冷めるまで、一応の処分として謹慎してほしい、と長井は言うのです。

「あら、お休みね!最近身体つかれていたからちょうどいいわ!」

のぶおを招聘した校長は責任を感じていました。

「はっきりとかばえず、申し訳ない…好きにしていいと言ったのに…」

「謝らないで!バカンスもらっちゃいます!病院にも行きたかったし…痔のね!」
お茶目なポーズをして、心配そうな長井を逆になぐさめる、のぶおの気遣いは健在でした。

2年3組の教室でも、その動画のことで持ち切りでした。

誰が撮ったのか?

しかし、そのクラスの生徒は誰もそんなことはしないはず。

悪意のあるその演出(?)と拡散の方法に、生徒らは憤り、そしてこれからどうなるのか、ということに不安を隠せずにいました。

当事者の気持ち

「大丈夫かな、のぶお」

若林(長尾謙杜)が、東条(道枝駿佑)と明智(永瀬廉)に気づかわし気に言いました。

「あいつ、いつもは無茶苦茶しても許されてきたけど…炎上してるしな…」

東条の言葉に、まさにもう一人の動画の当事者である明智は、無表情のままぼんやりと前を見ていました。

(頼れ!明智!)

あの時、自分に言ってくれたのぶおの言葉、その声が脳裏をよぎります。

そのシーンが、あんなふうに悪用されるなんて、想像もしていなかった___。

「大体、全っ然“事実”と違うし…これ」

「はーい!座ってー!」

副担任の田中先生が教室に入ってきました。

「ニュース見た人?」

生徒は誰も答えません。

「もうみんな知っての通り、この間のことがニュースになった。原田先生は、しばらく謹慎になる。その間は、先生が担任になります」

明智の表情が変わりました。

「のぶお、大丈夫なの?クビとか…なるのかな…」

川崎の言葉に、田中先生はのぶおからのメッセージを読み上げました。

みんな、身を乗り出してその言葉を待ちます。

「いやーん、バカンス」

え…終わり?と教室に何とも言えない空気が漂いましたが。

「なんだよ、ずる休みくらいの感覚じゃん?」
「まぁのぶお的には休めて良かったんじゃない?」

少し教室の空気が緩んで、ホームルームは進んでいきました。
ただ、マスコミの取材は受けないように、というひと言を除いては。

不穏過ぎる空気

カメラの放列が学校の正門を狙っていました。

下校時の方針を職員たちに指示し、長井先生は言いました。

「今回のことは、原田先生にも非があるとはいえ、明智君を守るためにとった行動です。謹慎をおねがいしていますが、いずれは復帰してもらう…」

その言葉を遮ったのは矢野先生です。

「いやいや、それは、どうなんですかね?…世間への、説明をしなくては」

「ええ、それについてはマスコミの記者会見を」

「記者会見をするのは勿論としても、謹慎だけで復帰すると…世間が納得するかどうか」

静かに、ではありますが、彼は耳の痛いことを言いました。

「明智を守るためと言う事実は別として、世間は今原田先生を“悪”とみており、その“悪”を招いたダイバーシティにも非は及びそうじゃないですか!」

「その通りです」
校長先生が険しい表情で現れました。

矢野先生との間には、一瞬にらみ合うような表情が浮かんで、不穏な空気が流れたのです。

「ダイバーシティとは何の関係もないことが、ダイバーシティ政策のせいだとまで言われるのは…」

「ですので、そのことについては私が責任を持って説明しようと思っています」

校長先生のきっぱりとした物言いに、矢野先生もうなずきましたが、長井先生はいいしれない不安を感じていたのです。

部屋中に脱ぎ散らかした服を拾い集める糸ちゃん(片山友希)にのぶおは「それ、洗濯したらタンスにしまっちゃって」と頼みます。

「良いの?」

「もうしばらく着ることもないから」

長椅子に寝そべったジャージ姿のぶおは、どこか投げやりな風情です。
集めた服を、のぶおの顔にばさっと投げつけて、糸ちゃんは二階に上がっていってしまいました。

記者会見、そして___

校長と長井先生が矢面に立ち、記者会見は行われました。

飛び交う質問は「ゲイバーから連れてきた」だのと刺激的な言葉が続き、それはまるで面白おかしく揶揄するような流れになりました。

その責任を取って、校長が辞任することを宣言したのです。

のぶおの解雇や女装についても興味本位の質問を飛ばす記者はいましたが、長井はばっさりとそれを抑えて会見は終了しました。

のぶお不在の今、2年3組の生徒らも教室のテレビでその映像を苦々しい思いで見ていたのです。

その頃、職員室では、教員たちもテレビを凝視していましたが。

「良いんですかねぇ…」
沈黙を破ったのは矢野先生です。

「校長だけで…良いんですかねぇ…原田先生も…ねぇ」

核心をつかずに、しかしのぶおにも辞任を迫るような物言いをしている彼に、田中先生は不信感を抱いたような表情を浮かべていたのです。

「世間が納得するかどうかが問題なのに…これ大丈夫かなぁ」

ねえ?と周囲に同意を求める彼。

「どう…ですかねぇ」

田中先生も答えようがなく…それらを背後から見ていた里見先生(白石麻衣)は微妙な表情を浮かべていたのです。

記者会見の終わりを受けて。

明智が立ち上がりました。

この動画を上げたやつを探して、そいつに訂正させる。
「一部だけ切り取って、印象操作したって」

その方法もまだ見つかっていませんでしたが。

彼らは真っ当にこの現状と向き合い、戦うことを決めたのです。

職員室では校長が職員・教員にむけて辞任のあいさつをしていました。

「こんな形で学校を去るのは不本意ですが…」
そう言いながら、後任に矢野先生を指名して、頭を下げたのです。

校長が去って。

長井先生は矢野先生に呼び出され、のぶおのことをどう思っているか、と聞かれました。

彼が差し出してきたのは「退職勧奨同意書」。

校長の辞任だけでなく、のぶおにもやめてもらわないと、ほかの保護者に示しがつかない、というのです。

「クビではなく、自らね…校長のように、と」
うっすらと笑みを浮かべながら話す矢野先生の表情に、長井先生は何かを悟ったような表情を浮かべていたのです。

やりたいこと

夕方の情報番組で流れる自分の姿を見ながら、のぶおは「もっと良いアングルがあったろうに」とまるで他人事のように呟いていました。

糸ちゃんは洗濯物を畳みながら「謹慎開けたらどうするの?クビになんないの?」とのぶおに問います。

「さぁ、クビになったら他のやりたいことでもするか…」

その手は、やりたいことノートのページを繰ります。

“済”のハンコが増えてきた中で、やり残した項目が目立つようになった、そのノート。

“教え子に卒業証書を渡す”___その項目はまだ残されたままです。

「あんまりさぁ、ほんとに体に負担になることはやめてよ?」
「おう」

そのとき、長井先生が訪ねてきました。

「おじゃまします!」
「よう!」

初めて見た素ののぶおの姿に驚いて、長井先生はたじろいでいました。

「家では…そういう恰好なんですね?」

「あれは戦闘服だからな!気持ちを上げる時にしか着んのだ」

その口調はいつもののぶおではなく、おっさんそのものです。

「そうですか…」

「お稲荷食べます?」
糸ちゃんの声に「うん!」と答えるのぶお。

ちゃぶ台を間にして、二人は対峙しました。

「私は校長が辞めることも、原田先生が辞めろと言われることにも全く納得していません!」

「正直今回の件に関しては…」

いつの間にか現れた糸ちゃんの元彼・安岡(伊藤あさひ)と今彼・ウインザー(ロドリゴ)が話し合いに参戦しようとするのを「聞いてください!」と遮る長井先生。

「大体、あなた誰ですか?」

自己紹介を始めた安岡に「どうでもいいです」とこれもまたバッサリ切り捨てて、長井先生はのぶおに向き合いました。

「先生、あのノートにやりたいこと書いてあるんですよね?どうして教師になりたかったんですか?」

「お金貯めたかったから!」

「ちゃんと答えてください!」

「先生以外にもやりたいこといっぱいあるのよ私!」

雨も降ってるし、早く帰った方が…とはぐらかそうとするのぶおでしたが、長井は食らいつきます。

「教えてください!」

小さく舌打ちするのぶおに、糸ちゃんが「言えばいいじゃん!」と背中を押すのでした。

「大した話でもないのに!」

「全日本ギャン泣きスペクタクルだぞ!」

「どうして先生になりたかったんですか?」
改めて、長井先生はその質問をぶつけました。

「長くなるわよ?___40年分の話だから」
それは、のぶおの人生の物語だったのです。

彼の40年

中学生の頃、女の子からの手紙をもらったのぶお。

告白されても、彼はそれには応えられませんでした。

むしろそのころ、彼の心を占めていたのは、一人の男性___長身で人気者の教師・松坂(高橋努)でした。

その告白シーンを彼にみられて、のぶおは動転し、言い訳しようとするところに「ヒューヒューだよっ!」とノリ良く答えてくれる…そんな先生だったのです。

「モテてたんだねぇ!」
ウインザーに茶化され「モテてた俺、ぶっちゃけ」と答えるのぶお。

最初はその先生が好きだったかはわからなかったのぶおでしたが。

陸上部の顧問だった先生は、足のケガで部活をやめようとしていたのぶおに真剣にむきあってくれたのです。

「陸上でなくても面白いことは沢山ある!将棋はどうだ?!」
「水泳は?膝に負担がない」
「茶道は?お茶好きだろ?」
真っ直ぐに向き合ってくる先生の存在は、いつしかのぶおの心の中に勝手に椅子を作って座っていやがった…そんなに大切になっていったのです。

「将棋も水泳も茶道も全然興味はなかったけど、先生が勧めてくれたものはとりあえず全部やった」

「先生は、告白とかはしなかったんですか?」

そういう長井先生に、のぶおは言葉を選びながら、思い出しながら言ったのです。

10代だったし。
男の人が好きでも、それを否定したい自分もいたし。
おかしいんじゃないかなぁっていう自分もいたし。
追い出そうとしたんだよ、椅子から…。

「ゴメンな。お前の想いには応えられない」

だよなーーーー…と思いながらも、中学生ののぶおは、胸の内にあったものを、まるでぶちまけるように先生に言ったのです。

女の子じゃなくて、男の人が好きなこと…それって、変ですよね?と。

「普通じゃないですよね?ダメですよね?」

「おかしくない。俺が断ることで、お前にそんなふうに思わせてしまったんだったら、謝る。ほんとにゴメン。
でも、お前はお前のまま、自分の生きたいように生きればいいと俺は思う。
“男が好き”なら、“男が好き”で良いじゃないか。
何が悪いんだ、それの?
だって好きなんだろ?
なんで否定されなきゃいけない?
好きって…好きって良いだろ?」

そんなふうに諭してくれた松坂先生。

「振られたのは分かったけど。
これで男の人が好きだって、はっきりわかった。
そう思っていいんだ、って嬉しかった」

しかし、それから10数年。

ゲイであることを自覚したのぶおでしたが。

20代後半のある日、松坂先生の訃報がもたらされたのです。

お焼香に伺った先生の自宅の祭壇で。

のぶおが見たものは、やりたいことをびっしりと書き連ねてある大学ノートでした。

その中にあった、唯一“やり残したこと”が「生徒を卒業させる」という項目。
教師を続けている限り、終わることがない…それを思って、のぶおは教師を志したというのです。

「自分と同じように悩んでる若い子、いるんじゃないかなって。
先生からもらったもの、伝えた方が良いんじゃないかな、って」

そう思って、教師を志したものの、ゲイであることがばれ、教室にひどい落書きをされたり、揶揄されて、クレームを受け、それでもクビになりたくなかったから、ゲイじゃないふりをした…。

当時は今よりも差別感情がひどく、強烈な言葉を浴びせられることも当たり前にあったのです。

今は、それよりはましになったんじゃないの?というのぶお。

一番の親友のレズビアンも親から「結婚は?」と責められていたから、二人で相談して偽装結婚した、というのです。

「松坂先生が教えてくれた、自分が好きなものを信じることをないがしろにして…」

結局、教師は続けられなかったのだといいます。

それで、もう一度自分らしさを模索して、施設から養子をもらった…それが糸ちゃんなのでした。

それからお店開いて奮闘していたら、病気が発覚し、余命が突き付けられ…もう一回教師をやりたいな、と思っていたところで寺尾校長に巡り合い、豪林館学園にやってきた、と言うのです。

「今回の件でもさ、昔よりはましになったけど、ゲイだの女装だのって報道されてるじゃん?ああいうレベルの低い報道は、いつやめるんだろうね?」

「…その、一応聞いておきたいんですが…その、結婚していた女性は?」
「8年前に死んだ。でもすっごい仲良し家族だったんだぜ?誰も血がつながってなかったけど…変?」

「とても、原田のぶおらしいと思います…とても」

「血がつながっていようがいまいが、俺が家族だって思ってるんだから、家族なんだよ。
だから、新しい男は作ってないんだ…」

と良い話をしているはずなのに、糸ちゃんは「何回も聞いたし」とゲームをやり始める始末。

「話していただいて、ありがとうございました」

「クビ言いに来たんじゃないの?退職届、書かせに来たのか…いいよ。書くわよ?」

「辞めさせませんよ!私が、原田先生を辞めさせません」

「ハァ?何言ってんのあんた!」

「原田先生言ってましたよね?このノートでやりたいことやりつくすまで生きるって!私はその目標をかなえるまで、絶対に学校を辞めさせません!それが、私の目標になったからです!今!」

「そうは言っても、世間が納得しないでしょ?」

しかし長井先生は、あの動画の陰謀、のぶおを陥れるための印象操作なのだ、と説明する!ことを決意したのです。

「事実も何も関係ないのよ。ゲイの教師が人を殴ったという事実に対して世間は怒ってるの。切りやすい悪を、その正義で切りまくるのが好きなのよ」

「正義の剣は何でも切っていいわけじゃない!第一、正義は剣じゃなくて盾です!」

だから、みんなが卒業するまで身体を大事にしてほしい、と言って彼女は辞しました。

「雨降ってますよ!」
糸ちゃんの言葉に「大丈夫です!全部避けて帰ります!」との返事を残して…。

「だからその身体が大変なのって言ってんのにもう~~~~」

「正義は剣じゃない、盾かぁ。身につまされますねぇ…」

安岡が意味ありげにつぶやき…その頃、長井先生はずぶぬれになりながらもまっすぐ前を向いてガンガン進み、道端のゴミ箱に矢野先生から渡された書類を丸めてダンクしたのです。

校長の椅子

まだカメラの放列が正門前に残る中で。

寺尾校長が去った校長室の机に、矢野先生が座りました。

その口元は意味ありげな微笑を浮かべていたのです。

その頃、教室でちょっとした騒ぎが起こっていました。

スマホで動画を見ていた高槻蓮(眞崎秀斗)が、違和感に気づき、画面のコントラストを調整すると、動画の中に矢野先生の顔が浮かび上がったのです。

動画を撮影し、UPしたのが矢野先生だった___のぶおをダシにして、校長を陥れ、自分がそれに成り代わるために…?

その構図が見えてきたなかで、明智たちは長井先生に持ち掛けます。

「ためらう必要はない。全部話す。本当のことだし。
大人ばっかで考えるなよ。
未成年頼ってもいいんじゃねーの?」

マスコミにその不当さを訴え、処分の撤回を求める署名を行う。

のぶおの生徒たちと、教職員は一丸となって戦うことを決めたのです。

明智が戦うとき

矢野先生が校長室でゴルフの練習を始めたころ、テレビから思いがけない映像が流れました。

明智が記者会見を開いた、というのです。

のぶおが自分を押さえつけていたのではなく、自分がのぶおを殴ったこと。

父親のDV、そして母親の失踪…学校をやめようとしていたこと、そのすべてを赤裸々にカメラの前で彼は語っていました。

生徒らは外に出て、署名活動を始めたのです。

明智はあの日のことも詳細に語っていました。
自分は殴られていない。
むしろ、殴ったのは自分の方だ、ということも。

そしてあの動画の不当性、印象操作の悪質さも訴え、理解と、署名活動への協力を求めたのです。

その立派な姿を、のぶおも自宅で見ていました。

山のような署名の束を校長室のデスクに積み上げた長井先生を始めとする教職員、そして2年3組の生徒たち。

矢野先生はその量に圧倒され、校長とのぶおの復帰を認めざるを得ませんでした。

そして、皆は問題の焦点であったあの動画をUPしたことを矢野先生に認めさせたのです。

彼は、のぶおが若林を飛び降りさせた時からずっと監視していたのだといいます。

のぶおが何か問題を起こしたら、寺尾校長が責任を取ることになる…。

辞めさせたかったわけじゃない。

それでも、まじめにやってきた自分を追い越して、彼が校長なったことに対する複雑な気持ちはあったのだ、と。

だから、彼が困ればいい、と言うくらいの軽い気持ちでやったことが、こんなに大きく炎上したことに、おそらく矢野先生自身が一番困惑していたのでしょう。

「その席、どいていただけますか?」

長井先生の言葉に、まだ矢野先生は動きません。

「どかないなら、私たちが辞めます。高校の元で新しい学校を作ります!生徒も全員転校させます!」

ばん!と両手でデスクをたたかれて初めて矢野先生は「すみません」と消え入りそうな声で詫びたのでした…。

俺のスカート、どこ行った?

今日も朝から情報番組で謝罪にも訂正にもならない内容でのぶおのことが語られていましたが、コメンテイターの言っていることは支離滅裂で、事態の収拾・火消しに回っているものの空回りしている感が否めません。

その様子を眺めながら、糸ちゃんが朝食のお稲荷さんをぱくぱく食べている背後でのぶおがどたばたと着替えていました。

「糸ちゃん!糸ちゃん!俺のスカート、どこ行った?」
「しばらく着ないからって、しまったんでしょ?」

自分で仕舞ったはずという糸ちゃんと、朝から激しい親子喧嘩が始まりましたが。

「こんなんじゃガッコ行けないよ!」
「うっせぇパンイチで行ってこい!」

その大声に茶の間の端っこで眠っていたウインザーと安岡もむっくりと起き上がります。

すっかりいつも通りのペースに戻っていた原田家でした。

ウイッグをつけ、念入りにメイクを決めて学校に向かったのぶおは「セーフ!」と職員室に飛び込みますが、長井先生は「アウトです!」と厳しめに注意します。

「今日くらいちゃんと来てください!時間は守るためにあるってあれほど!」

「まぁまぁ、今日くらい良いじゃないですか」

いつものように、校長がとりなして、いつものように朝の職員室の時間が流れていきました。

教室に戻ってきたのぶおに、生徒たちも満面の笑顔です。

「原田のぶお、帰ってまいりました!」

ふざけて敬礼して見せる彼に、全員から大きな拍手が。

「帰ってきて一発目でなんなんですけど…原田のぶお、学校辞めます!」

「理由聞かせてくれよ」

せまる明智に「うん、やりたいことやっとうと思って」とのぶおの意思は明快です。

みんなから引き留められるかと思っていたのぶおですが。

「とめねぇよ」

明智はそう言ってのぶおの目をみつめました。

「やりたいことあるならやればいいんじゃねぇの?」

それは、のぶおにとって、最高のはなむけなのかもしれません。



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【俺のスカート、どこ行った?】9話の感想

凄いなぁ…まさか日テレのドラマに元NHKと元TBSの看板アナが出そろうなんて…。

劇中のワイドショー、コメンテイターに登坂淳一アナが、そして番組MCには安東弘樹アナ…なんでしょう、この無駄に、微に入り細に入りぶっこんでくる製作スタッフの遊び心…?!

でも今回の二人はまさか登場するとは思っていなかった種類のキャストさんだったので、最初からがつんと笑わせていただきました。

マロさま(登坂アナ)、もしかしたらドラマデビューですよね?
仕事を選ばずにいてくれてありがとう!と心から思ってしまいましたよ。

さて、話の本筋、のぶおと校長先生の進退について…動画の違和感に気づいて矢野先生のしてきたことを暴いた生徒たちGJ!でしたね。

そして明智。

校長がその将来を慮ってマスコミに伏せたこともすべて暴露し、のぶおとその名誉を守った彼は、すがすがしいほどに大人になっていました。

彼がこんなふうになれたのも、のぶおの存在があってこそ。

もし、ほかの教師が今の彼に対峙したとしても、これほどの成長があっただろうか、と思うと、怖くなります。

なによりも。
明智がのぶおと出会えなければ、父の言いなりになって退学し、搾取され続けていたかもしれない…そんな未来は怖すぎる…。

だからこそ。

明智はその恩返しもかねて、存分に戦ったのだと思います。

のぶおの教育、ばっちり次世代に伝わっているじゃないですか!

そしてのぶおの初恋と、人生の話。

高橋努さんの松坂先生。
二枚目ではなく。
しかし三枚目でもなく。
いい具合に素敵な先生をイキイキと演じてくれましたね。

彼がいてくれたからこそ、のぶおは自分に自信を持って生きてこられたんだろうし。
何よりも、自分を大切にできたのだと思うのです。

作中でも語られていましたが。

のぶおが若かった頃は、今でいうLGBTがすべからく差別の対象であり、酷い侮蔑を受けてきた時代でもありました。

いくらかマシになったとはいえ、今でもいろいろな問題は残っています。

そんな中でも次世代を育て、世間に送り出していかなければならない…そのために、身を削りながらも、のぶおは学校に飛び込んできたのです。

やり残した、最後の一つ。

のぶおは、2年3組の生徒の卒業を見届けられるのか。

あと一話。
終わってしまうのがさみしいなぁ…。



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【俺のスカート、どこ行った?】9話の評価評判


↑今回は、名言が多かった、と思います。


↑松下奈緒さん、最初はベクトルがずれた方向に頑張っちゃう人かと思っていたけど。
のぶおの影響か、ものすごく視野が広がったような気がします。
今日の彼女は、一番かっこよかった!

まとめ

のぶおは、一見とても破天荒ですが。

その裏側にある人間観察の鋭さや、さまざまなセンス、苦心惨憺を経験して培われたメンタルの強さによって、多くの生徒らを救ってきました。

とはいえこの春からなので、ベテランから見ればまだまだ未熟だけれど。

その彼が初めて語った人生___先生の存在、そして戸籍上の“妻”の思い出。

ちょっと予想を超えて、斜め45度上、みたいな真相が、のぶお自身の口から語られているのを不思議な思いで見ていました。

娘・糸ちゃんとの関係性なども…まさか血がつながっていなかった、なんて。

のぶおは、糸ちゃんのウエディングドレス姿見られるのかな?
そして明智らの卒業式に出ることはできるのでしょうか?

コートを着ていた時期に始まったこの物語が、気づいたら初夏に。

泣いても笑ってもあと一話。

どうか、のぶおが、自分の思うままに過ごせますように。

そして、明智ら、彼の教え子たちが一人もかけることなく、はばたいていけますように。

目指せハッピーエンド!



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