2019年春ドラマ

【きのう何食べた?】11話のあらすじ(ネタバレ)と感想「シロさんのクリスマスディナー」

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ドラマ「きのう何食べた?」第7話が2019年6月22日(土)に放送されました。
年齢を重ねる親と、自分たち。

シロさん(西島秀俊)が苦手な年末が巡ってきました。

家族行事が続くこの時期は普段距離を置いている父や母と話す時期が増えるからです。

今回もまた修羅場に突入してしまう筧家の食卓。

ここでは、「きのう何食べた?」第11話のあらすじ(ネタバレ)と感想、視聴者の反応(評価評判)を紹介していきます。

【きのう何食べた?】11話のあらすじ(ネタバレ)

母と息子の会話

とある年末の休日の昼下がり。
シロさん(西島秀俊)は母親の久栄さん(梶芽衣子)とふたりで台所に立っていました。

トンカツを作ろうとしているのですが、ふと気づいてシロさんは聞きました。

「そういえばこれ、肉に塩コショウしないの?」
「しないわよ?前からしたことないもの」

その合理性は母親譲りであったのか、と納得してしまうシロさん。

今日は不気味なほど穏やかな彼女に違和感を覚えながらも手を動かすのですが、料理上手な久栄さんは折々にちょっとしたコツを教えてくれるのです。

切り干し大根の煮物には砂糖やみりんは使わず、完全に水分を飛ばすことで切り干し大根本来の甘味が出るのだ、とか。

しかし、残念なんことが一つ。
彼女にとっては息子がいつまでたっても高校時代のように大量の料理を食べてくれる対象だと思い込んでおり、トンカツだけでもハイカロリーなのに、この上さらに炭水化物の塊のようなスパゲティサラダまで作ろうとするのです。

とりあえず揚げ物する前にコンロの周りを片付けておこう、と提案するシロさんに、久栄さんは言いました。

「あなたが女の子だったら…私の言ったことをずっと覚えていてくれて…って、いい話になるところなのにね!」
全然嬉しくないわけじゃないけど、と意味ありげな上目遣いとその言葉に、シロさんは自らの料理のルーツをこの台所と、母親の姿に重ねるのでした。

しかし、その穏やかな時間には恐ろしい続きがあったのです。

たっぷりの料理が並ぶテーブルに父親の悟朗さん(田山涼成)が加わり、食事が始まりました。

「いただきます!」

かぶりついたトンカツはジューシーで、衣のカリッとした食感は懐かしいものでした。

悟朗さんも病気をして食が細くなったこともあり、普段揚げ物をすることもなくなった、という久栄さんたちにとっても久々のごちそうです。

「こうして来てくれるの、ほんと、助かるよ」

父の言葉に少ししんみりしてしまうシロさん。
食べきれないトンカツを「持って帰りなさい」と言う久栄さん。

「彼氏さん、今日もお仕事なんでしょ?お腹すかせて返ってくるわ」と気遣いを見せてくれたのですが、両親は意味ありげに目配せをしていたのです。

追い詰められたように、久栄さんが口を開きました。

「今度のお正月…彼氏さん…いえ、矢吹ケンジさんをうちにつれていらっしゃい!」

シロさんは絶句し、ここまでの穏やかさはただの“嵐の前の静けさ”だったのか!と納得しました。

結婚しているのも同然なら、そういう交流があって然るべき!という母と、「お前はそんな生半可な気持ちで“同性愛”をやっとるのかーーーーーっ!」と叫ぶ父…。

「真剣に生きていないのかっお前は!」
「まじめな子だと思ってたのに!」

激昂する父と泣き出す母の間でいたたまれない修羅場に身をさらしたシロさんだったのです。

クリスマスだ!

あまりのカオスにうんざりして帰宅したシロさんが家計簿をまとめていると、ケンジがはしゃいで伊勢丹の紙袋を持ってきました。

「クロゼットの中で見つけちゃった!」

それは小さなクリスマスツリー。

「そっか、もう来週かぁ」
「早いよね、一年経つのって!」

シロさんはケンジに小日向(山本耕史)とジルベール(磯村勇斗)をクリスマスディナーに呼んでもいいか?と聞きました。

彼らに「4人で食事をしないか」と誘われたものの、小日向が選びそうな店は二人で2万は下らないだろう、という実利的な読みと、以前テツさんとヨシくんを呼んで食事をした時にはちょっと身構えすぎていた、という反省もあったというシロさん。

2人分も4人分も、作る手間は変わらないから、という彼に、ケンジも賛同しました。

大先生の矜持

事務所でも小さなツリーを出して若先生(チャンカワイ)と志乃さん(中村ゆりか)が年越しの過ごし方について話していました。

湯布院の高級旅館がキャンセル待ちでとれたのだ、という話をうらやましがる志乃さんでしたが。
それは大先生(高泉敦子)のみ。
彼女は毎年一回友達とぱーっと憂さ晴らしをするのを楽しみにしているのでした。

姑としての彼女がそうしておひとり様を満喫していることで、息子世帯が安心するのだ、というその論理にシロさんは「気を使ってるんですね、優しいなぁ」と素直に口にするのですが。
大先生は「カッコつけてるだけかもしれないけど、息子の重荷になるのは嫌なのよねぇ」と穏やかに笑って話すのでした。

親という生き物

日曜の昼に、佳代子さん(田中美佐子)宅を訪れたシロさん。

目の前で玄関ドアがいきなり開き、娘のミチル(真凛)がぶりぶり起こった表情で飛び出してきました。

「ああ、ゲイの!」
安定の無神経さと親しみやすさがブレンドされた態度の彼女ですが、気立ては悪くない娘さんです。

「母、おりますんで、どうぞ!」と言い残し、再び憮然とした顔に戻って出ていってしまったのです。

家に入ると、佳代子の夫の富永(矢柴俊博)がへこんだ風情でため息をついていました。

「気にしないでねー!」
佳代子が言いますが、むしろ富永は誘い受けのように聞いて欲しいオーラが滲み出ていました。

「どうかされたんですか?」

「いや…娘と、ちょっとね…」

「ああ、さっき…」

「仏頂面してたでしょう?ごめんねぇ」

どうも、父と娘の間で壮絶なケンカを繰り広げたようなのです。

「お父さんがいけないのよ!」という佳代子に、「だって!」という富永。

「聞いてくださいよ~筧さん!」
ミチルは学生時代からの彼氏と8年も同棲しているのに結婚の気配がない、というのです。
「そろそろ孫の顔を見せてくれても良いんじゃないの?」と言ったところ、ミチルが放った言葉は富永には衝撃だったのです。

「今更結婚する理由が見つからないし、別に子供も欲しいわけじゃない」

佳代子自身も、娘が仕事しながら出産・育児するなら自分たちも体力のある今がベストではないかと考えていたところだったので、ショックはあったのだ、と言うのです。

「孫の世話するの、楽しみにしてたのになぁ」

魂が抜けてしまったかのような富永の顔と、佳代子までがため息をつく様子にシロさんは意外な気持ちを抱えました。

(なんだ…“親の悩み”はゲイもノンケも変わらないじゃないか…)

「親って、変な生き物でしょう?」
佳代子さんの言葉はちょっと複雑にシロさんの胸に響きました。

クリスマスディナー

約束の日がやってきて、シロさんはキッチンで奮闘を始めました。

アサリの酒蒸しを作る間に、ケンジがテーブルセッティングをしてくれます。

部屋のあちこちにもクリスマスモチーフがディスプレイされており、ケンジがあれこれ気配りをみせており、あとは来訪を待つだけです。

ケンジはジルベールに見せつけようと、わざわざ左手の薬指に指輪をつけました。

小日向たちがやってくるとシャンパンと、キルフェボンのケーキのお土産に浮かれるケンジ。

ジルベールは「インテリアに何にもこだわってなくて、普通過ぎて居心地良さそう!」と褒めているのかけなしているのかわからない微妙なコメントを述べてしました。
しかし、今日のケンジの心は穏やかでした。
愛するシロさんとのペアリングというアイテムが大きなアドバンテージになることを自覚していたからです。

ラザニアが焼け、食事が始まりました。

「凄いですね!」

小日向が感嘆すると、ケンジが自分のリクエストで毎年シロさんが作ってくれるの、と自慢します。

「じゃあ、乾杯!…と、メリークリスマス!!」
シャンパンを開けて、男四人のクリスマスディナーが始まりました。

「このツナサラダ、思っていたのと味が違う!ニンニクが利いていて美味しいですね!」
「今日のラザニア、ミートソースには焼きナス入りね!ナスがとろっとろで美味い!」
ちなみに、ナスはケンジの大好物なのです。

ジルベールは表参道のレストランに行きたかった、とぶつぶつ言っていましたが。
食事が始まると無言で食べていたのです。

「筧さん…何このデブ製造機みたいなメニュー!」

ケンカ腰のジルベールに思わず「へ…?」と間抜けな声が出てしまうシロさんでしたが。
「絶対僕らへのいやがらせでしょっ?この明太子のディップなんか、これ以上食べたら病気になっちゃうっ!」

「じゃあ食べなきゃいいよ、はいはい」
彼の扱いに多少慣れてきたシロさんはその器を下げようとしますが、ジルベールは抱え込んで放しません。

「止まんないの!」
「でしょ~?」

文句を言いながらもラザニアを始めとしてその料理のすべて完食するジルベールに他の三人は「さすがこの中では一番の若者!」と笑ったのでした。

「もう~来るんじゃなかった!」
「じゃあ帰る?」
「キルフェボンのケーキ食べるまでは帰らない!」

いつも通りのジルベールのやりとりに、シロさんはテーブルを片付け、練乳とアールグレイの紅茶で作ったシャーベットを出しました。

「まーた色が地味で不細工!筧さんて、ほんっと見た目のファンシーさとかに興味ないんだね!」
シロさんはもうジルベールが何を言っても笑って受け流せるようになったようです。

かつてシロさんが渡したバナナのパンケーキに至っては「包み紙がアルミホイルだよ?!田舎のおばちゃんか?!」と笑う彼に、ケンジは「でも美味しかったでしょ?」と突っ込むと、図星のあまり黙ってしまい、憮然とするのです。

なんだかんだ言って、ジルベールはシロさんの作るものすべての美味しさに屈服することを、シロさんもケンジも良く解っているので腹も立たないのです。

不幸ではないのだ

小日向もそのシャーベットが気に入り、作り方を習って正月のディナーに作ろう、と言うと、ジルベールはシロさんたちに「お正月はどうするの?」と聞いてきます。

「なんなら、一緒に年越しパーティする?」とも。

その言葉にシロさんは、ケンジをみつめてゆっくり言葉を選びながら話し始めました。

「正月は…ケンジ連れて、俺の実家に帰ろうと思ってる…もちろん、ケンジが良ければ、だけど」

「筧さん、親に恋人まで紹介しちゃうのはどうかと思うよ?だってさ、ただでさえゲイだってことでショックなのに、リアルにヒゲの生えた恋人なんか見ちゃったら、親にとってはダブルショックでしょ?」
まさにゲイにとっての正論を述べるジルベール。

「そうだね」
「どうしたって、ゲイへの偏見がなくなるわけじゃないしさ」

流石に、小日向が止めようとしますが、ジルベールは「それが現実じゃん」と譲りません。

「それはまぁ…その通りだよ。正直、俺も悩んでた。でも俺、ずっと考えてたんだよね。
両親は、俺がゲイだってわかった時、どう思ったんだろう…って。
で、こう思った。
きっと両親は、俺がゲイだってわかった時、俺のことをかわいそうな子だって思ったろう、って。
次に、俺がこんな風になってしまったのは、私たちの育て方が悪かったんじゃないかって、自分を責めたかもしれない。
だから、だからさ、ゲイの何たるかを知って欲しいんじゃなくて。
少なくとも今俺が、両親が思っているほど不幸じゃないってこと、解って欲しくて…。
ケンジを、ウチに連れて帰ろうって思ったんだ」

途中から涙と鼻水で声が詰まるシロさんの話を、小日向もジルベールも目を赤くして聞いてくれました。

「あ…あの…」
「すまん、ケンジ…今まで何も言わなくて」
「ううん…そんな、シロさん…俺、行くから。絶対行く。行くから!」

ケンジは、その手をシロさんのそれに重ねました。

宴の後で

シロさん宅を辞した小日向とジルベール。

「何、アレ」
「ん?」
「完全に見せつけられちゃったよ」
「そうだね」
「ていうか、大ちゃん!泣いてたでしょ?!」

悔しい~~~~!とブチ切れる彼に、小日向は「明日、表参道のディナー、行く?」と尋ねます。

「行く!あと、指輪も買って!」
「指輪?」
「もう!見てなかったの!」

ケンジの指輪に気づいて、ジルベールは嫉妬の炎を燃やしていたのです。

なんだかんだ言って、安定稼働の二人はじゃれあうようにして帰って行ったのでした。

ケンジは指輪を外すと、丁寧に磨いて箱に収めました。

リビングではシロさんが実家に電話をかけている声が聞こえます。

「ああ、お母さん、夜遅くにごめん…こないだの話…返事まだちゃんとしてなかっただろ?あれ、行くから…二人で行くから」

シロさんと、ケンジとの間で、何かが前に進む、二人はそれぞれに、そんな気配を感じていたのでした。



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【きのう何食べた?】11話の感想

今回もシロさん(西島さん)にやられたなぁ!という気持ちでいっぱいです。

ほぼ原作に忠実なクリスマスディナー。

違うのは、キルフェボンのケーキくらいでしょうか。

そういう意味では、ジルベールの磯村くん大健闘です。
大物3人相手に一歩も引かず、場を引っ掻き回すお芝居は相当難しいと思うのですが、最後までひっぱりました!

シロさん史上おそらく最も手の込んだラザニアが美味しいことは勿論ですが、練乳のアールグレーシャーベットは超絶簡単なのにすっごく美味しくて、これもまた我が家の定番メニューになっています。

そんな緩急取り混ぜた料理の波状攻撃を全て受け止めたジルベール。

お腹ぽんぽこりんだったろうに、良く歩けたなぁ(笑)。

さて、そんな彼らが直面する年末年始の実家詣で。
原作ではジルベールの両親は小日向のことは同棲していることも含めて承知したうえで勘当しているのです。
それゆえに身軽といえないこともない小日向たちですが。

シロさんの生真面目な宣言を聞いてあれこれ思うところもあったようです。

ジルベールの歯に衣着せない言葉は、恐らく他の誰も言ってくれない辛辣さと、しかし事実を述べており、シロさんにしてみれば、それこそが乗り越えなければならない自らの壁なのだと実感していたのかもしれません。

「自分たちは、不幸ではない」
ただそのことだけでも伝えたくて、ケンジを連れて帰りたいのだというシロさんの想いが、素直に吐露された素敵なシーンでした。

…いや、でも、これ___ゲイでもノンケでも変わらないですよね。
よしながさんの描く心理描写って、凄いよなぁ…。

そして西島さん始め、登場するキャストの皆さんのお芝居のクオリティの高いこと。

このラインナップで3D化してくれたテレ東さんには感謝しかありません!



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【きのう何食べた?】11話の評価評判


↑細かいところまでよくチェックされてるなぁ!


↑地域によっては放送日がずれてるんですね。
でも追っかけ配信あるじゃないか!とささやいてあげたい!


↑↓ほんと、ジルベールったら恐ろしい子!

まとめ

そうか、ここで終わっちゃうんだ、と予告を見て寂しさと期待が入り混じっています。

あと一話。
まるで前後編のような流れですね。

というか12話のこの尺で、使うエピソードの取捨選択も見事だな、と。
シロさんとケンジ、彼らを取り巻く人々のチョイスもメリハリが利いていて、無駄がなかったなぁと思います。

なにせ10年以上にもおよぶ連載ですから、その情報量だけでもかなりなものなのです。
もっともっと掘り下げて欲しいエピソードやキャラクターもありましたが、ここがある意味限界だったんでしょう。

そういえば、病気で途中降板された志賀廣太郎さんの後に入った田山涼成さん。
これはコレでアリ!だと言える、いい具合の悟朗さんでした。
代役のプレッシャーって半端ないと思うのですが。
見事に筧家のリビングに収まっていましたね。

さて、お正月___シロさんはスーツでバシッとキメたケンジを伴って帰省します。

両親とのぎこちなくも和やかな食卓を囲んだあとの、彼の気持ちを吐露するシーンを、内野さんがどんなふうに見せてくれるのでしょうか。

楽しみだけど、終わってしまうのがとても寂しい…そんな二か月半でしたね。

最後まで、じっくり見届けよう、と思っています。



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