2019年夏ドラマ

【これは経費で落ちません!】3話のあらすじネタバレと感想!逃げる男・馬垣と追う女

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ドラマ「これは経費で落ちません!」第3話が2019年8月9日(金)に放送されました。

今日も領収書と格闘する森若さん(多部未華子)の前に、強敵が立ちふさがりました。

7年ぶりに本社に戻ってきた営業部の馬垣(岡崎体育)です。

都合が悪くなると嘘をついて煙に巻く…そんな面倒な男と経理部の攻防戦が始まったのです。

ここでは、「これは経費で落ちません!」第3話のあらすじ(ネタバレ)と感想、視聴者の声を紹介していきます。

【これは経費で落ちません!】3話のあらすじ(ネタバレ)

金曜日の朝

営業部の山田太陽(重岡大毅)のガツガツなアプローチに負けて食事に行くことを承諾した森若さんでしたが。

金曜日には手羽先のから揚げときんぴら、そして筑前煮を作って食べるプランを立てて仕込みをしていた彼女はその計画がずれ込むことを苦々しく思って冷蔵庫のストックを眺めていました。

そして週の最後のお仕事が始まったのです。

営業部に申請書類を持って訪れた森若さん。

相手は営業成績トップの山崎さん(桐山漣)です。

東北地方への4泊5日の出張は通常の仕事に比べて長いため、稟議書が必要になるのだと言うと、吉村営業部長(角田晃広)、その太鼓持ちの鎌本さん(高橋洋)を始めとして、森若さんの細かい仕事が気に入らない営業部の面々が「数百万の利益をもたらすウチのエースの出張に細かいケチをつけるな!」と牽制したのです。

「部長がそうおっしゃるのなら、稟議書は結構です」

そう言って引き下がった森若さん。

経理部に戻る途中で、同じく営業部の希梨香に声を掛けられました。

やっと一人で企画を任されることになった!と喜ぶ彼女は森若さんに“元気フルーツたっぷり入浴剤“の企画書を見せ、そのサンプルを渡して感想を聞かせて欲しい、と頼むのでした。

その企画の責任者は山崎さん、そしてサブについている馬垣(岡崎体育)だというのです。

馬垣はつかみどころのない茫洋とした男でした。

経理部にやってきて、真夕(伊藤沙莉)に頼んだ請求書は、新しいデザイン事務所のもの。

金額は345,000円。

それが後々面倒の種になるとは、真夕を始め、経理部の誰もが予想していませんでした。

散々な“初デート(?)”

その夕方、森若さんは定時退社し、待ち合わせ場所の橋のたもとで太陽くんを待っていました。

しかしその頭の中では「絶対に一時間で帰る!」ということ、そして「食べそびれた手羽先のから揚げときんぴらを忘れずに食べる!」という目標を立てていたのです。

外回りから直行してきた太陽くんは「沙名子さーん!」とキラキラの笑顔絵で手を振って駆け寄り、フレンチのディナーを提案してきたのですが。

森若さんは「困ります!一時間で帰りたいので!」と色気もへったくれもない会社の近所の居酒屋を推しました。

座敷に座って小ぢんまりとしたテーブルを間に対峙する二人。

枝豆と冷ややっこ、そしてビールを頼むと、太陽くんは唐揚げときんぴらを頼んでしまったのです。

森若さんの顔は強張りましたが、太陽くんに悪気はありません。

そして、白い歯が眩しい笑顔で彼女に語り掛けるのです。

「あの…何から話したらいいのか…緊張します!」
「私も困ります…!」

残念なことに、二人の会話は微妙にかみ合っていませんでした。

その時、背後から耳慣れた声が聞こえてきました。

「もー!マジであいつしんっじらんない!」

希梨香が吐き捨てるように言った後ろから真夕ちゃんと横山さん(伊藤真美子)が座敷に入ってきたのです。

「え?二人付き合ってるの?!」

希梨香の突っ込みに「違います!」と叫ぶ森若さんに「そんな全力で否定しなくても…」とカオスに突入する太陽くん。

「たまたま近くで会っただけで、今日だけだから!」

そういう森若さんたちのテーブルに合流しようとする希梨香を引き寄せた真夕でしたが。

結局三人は隣のテーブルに座ってしまい、そこから希梨香の愚痴と暴露大会に巻き込まれることになってしまったのでした。

「営業の馬垣がヤバい!」

ヒートアップしそうなその話題に負けないように、太陽くんは必至で森若さんに話しかけました。

「森若さんはなんで今の仕事を選んだんですか?」
「配属されたからです」
「そっすよね…オレもです…」

馬垣は久しぶりに本社に転勤で戻ってきた男で、仕事ができないのではなく、やらない…そんな困った男だというのです。

希梨香は一緒に仕事をする羽目になったことからその被害にあっていたのです。

「今日も、あいつのミスなのに、私がデザイン会社に謝ったの!最っ低~!」

“ミス”という言葉に耳がダンボになっていた森若さんに、太陽くんが「あ~!森若さん!お豆腐好きなんですかっ!」と声を掛けますが、彼女の気持ちはそぞろで、心ここにあらず、という風情です。

「体に良いので」
「ですよね!俺もです!俺たち、気が合いますよね!」

その“ミス”というのは…希梨香が出していたポップで若い女子受けするデザインではないものを勝手に馬垣が通し、決定稿としてあがってきてしまい、その訂正を依頼しなければならなくなったのだ、というのです。

その会話を聞いていた森若さんの眉間にぎゅーっとシワが寄ってきました。

「森若さん!ほかにオーダーしませんか!」

もう太陽くんの言葉は殆ど耳に届きません。

既に彼女の体制は太陽くんの方ではなく、希梨香の方を向いています。

「すみません!唐揚げときんぴらまだですかっ?!」

既に太陽くんの声はやけくそ気味でした。

デザイン会社とのやり取りの顛末で、希梨香は自分一人で謝ったのだ、と言うのです。

馬垣はいつの間にか早退しており、その帰路で交通事故にあったと申告してきたという奇想天外な話に森若さんの耳はくぎ付けでした。

ストレスで髪が抜けるという希梨香が「こういうのって労災にならないの?育毛剤って経費で…」口走ると「落ちません!」と突っ込んだ森若さん。

もう太陽くんの存在は眼中にありません。

「こうなったら、みんなで盛り上がっちゃいましょう!」と言い出した希梨香が営業部全員に招集をかけてしまい、座敷はあっという間に職場の大宴会になってしまいました。

机はくっつけられ、ヒートアップする希梨香の声が響くなか。

山崎さんは「事故って言われてウソと決めつけるわけにもいかない」と中立的な言葉を言いました。

同意を求められた森若さんは「勤務中なら確認する必要がありますね」と言いましたが。

馬垣は自分がまずい立場になる時には休んだり早退したり、絶対に姿をくらます常習犯で、周囲は困っていたのです。

「じゃあ、私はそろそろ」
森若さんが、自分が食べた分のお金を置いて去ろうとするのを“送ります!”と追おうとした太陽くん。

しかし、希梨香や鎌本さんに引き留められて逃げられず…その隙にさっと山崎さんが店の外に出てきたのです。

「森若さん!」

出張の稟議書のことを詫びながら、彼は言いました。

もともと馬垣は先輩で、7年ぶりに本社に戻ってきたこと。

そして、彼には気を付けろ、と。

「彼はね、逃げる男なんですよ」

その思わせぶりな言葉に、森若さんは困惑したのです。

松葉杖の男

翌週、馬垣は片足にギプスを付けて松葉づえで出勤しました。

痛がる彼を見て周囲は労いましたが。

デザイン訂正の件で散々迷惑をこうむった希梨香は早々に戦闘態勢になり、馬垣にかみついていましたが、山崎さんはそれを静かに聞いていたのです。

週明けの処理がたまった状態の経理部では田倉さん(平山浩行)と森若さんが集中して電卓をたたいていました。

馬垣がそんな森若さんにデザイン事務所の請求書を持って現れたのです。

その金額は345,000円。

事故の細かいことを聞こうとするとよろけて痛がる彼は「同情受けるのは嫌いなんで」などと言い、その請求書の内容については「金額が高めになったのは中島さんがダメだししたせい!だったらもっと早く言えばいいのに!」などとうそぶく始末です。

不穏な空気を感じながらも彼を送り出した経理部の面々でした。

「リベンジさせてください!」

太陽くんは散々だった居酒屋での夕食を挽回しようと森若さんに声をかけたのですが。

「それ、もう終わりましたよね!」

森若さんは思わず小声で咎めました。

全然話せてないし、全く終わってない、と納得していない太陽くんは食い下がります。

「仕事以外の場所で!仕事以外の話をしたいんです!あなたの笑顔が見たいんです!」

食事じゃなく、お茶でもいい、という彼に、森若さんは給湯室の急須と湯飲みをどんと出して「どうぞ!」と進呈し、にっこりを通り越した作り笑顔を向けて、立ち去るのでした。

めげそうになる太陽くんでしたが。

「日程合わせますんで!よろしくお願いします!」

そう言って、彼は山崎とともに外回りに出かけるのでした。

デキる男

山崎と太陽が向かった先はバスルームのメーカーのショールームでした。

天・天コーポレーションが手掛けているパラダイス・バスカフェに協力してくれているその会社の篠崎社長との営業で、山崎は思いがけない話を持ち掛けたのです。

以前、篠崎社長が犬好きだと言っていたことから「犬用のバスタブや入浴剤はどうでしょう?」と提案したのです。

山崎は理系出身で、開発の仕事にも興味を持っていたので、と滑らかに語ります。

その流れで、篠崎社長の会社の全ショールームに天・天コーポレーションの製品を置いてもらえることになったのです。

太陽はその様子に感心して「営業の天才!エースというより神!レジェンド!」と称えていたら、あっさりと山崎は「この件はお前に任せる」と言うのでした。

「はい!頑張ります!ありがとうございます!」

喜ぶ太陽に「素直だよなぁ」と笑う山崎でした。

森若さんは、開発室にいる同期の美月(韓英恵)のところで太陽との食事のことを愚痴っていると、戻ってきた山崎が希梨香の担当する入浴剤の成分表を取りに来ました。

「…カチオン化ヒアルロン酸にコラーゲンペプチドって、さっすが鏡さんだなぁ、保湿はばっちりですね!若い子に受けますよ」
「泡立ちがいまいちで」
「セルロースの割合もう少し多くても良いんじゃないですか?」

美月は営業マンとしての山崎の知識に感嘆していました。

彼は、犬用のバブルバスを開発したくて、成分に関しても研究を重ねていたようです。

森若さんはその熱心な様子をぼんやりと見ていました。

小さな齟齬

90円の合計が合わず。

経理部全員で伝票とシステム上の数字の照らし合わせをしていた時。

新発田部長(吹越満)の天敵である吉村営業部長が経理部に依頼した契約書を取りに訪れました。

その小さな齟齬を笑い飛ばす吉村に「静かにしてもらえませんか?!」と言う田倉さんですが、直後に真夕が入力ミスを発見して事なきを得ました。

しかし、そんなミスで待たされたことに嫌味を言う吉村部長に、新発田部長が静かにキレて、塩をまくと言い出したのです。

「それは清掃の方のご迷惑になります」

という森若さんも負けていません。

盛り塩をして悪霊を追い払おう、という結論に達した経理部の面々に顔をゆがめて去っていく吉村部長でしたが。

一段落して田倉さんと森若さんが振り込みのために銀行へ。

真夕が広報課に向かった時、新発田部長にも書類の確認を依頼する電話がかかってきたのです。

果たして、経理部は一時的に誰もいない状態になり、その隙にすっと馬垣が動きました。

その様子を目で追っていた男が一人…山崎さんです。

彼が飛ばされた理由

銀行に向かう間に田倉さんが森若さんに、人伝に聞いた話、と前置きをして馬垣の過去を話してくれました。

取引先への納期が間に合わないのを当日まで黙っていて、その日会社を休んだ、というのです。

母親が交通事故にあった、という言い訳は後にバレて問題になり、地方に飛ばされたのです。

森若さんの脳裏に、山崎さんの「彼は逃げる男なんですよ」という言葉が浮かびました。

そんな男が戻ってきたことによるきな臭いにおいを感じながらも、その日、無事に8時の残業終了時間を迎えたのです。

早々に帰る支度をする新発田部長と田倉さんでしたが。

真夕が一人、終わらないチェックに悩んでいました。

「終わりそう?」
「はい、あと10分くらいで」

そういう真夕を残して会社を出た森若さんが見たものは、信じられない光景でした。

会社の目の前の交差点で、信号待ちをしていた馬垣が、ひょいと松葉杖を揃えて手に持ち、ギプスをした足をかばう様子もなくさっさと歩いて横断歩道を歩いていたのです。

「え…?」

フリーズして凝視してしまった森若さん。

「ダメダメダメダメダメダメ…ウサギは、追うな…!追うな、沙名子!」

必要以上に深入りをしてはいけない、と自分を制した彼女でした。

帰宅してくつろいでいた森若さんの部屋のテレビに流れているのはサスペンスドラマのクライマックスでした。

逃げる男を追う警察と、すがる女。

口に出して突っ込みを入れてしまったことを悔いてしまう森若さんでしたが。

テレビを消すと真夕から電話がかかってきました。

「すみません、どうしてもシステムと数字が合わなくて!」

彼女はまだ会社で数字と格闘していたのです。

そんな彼女をなだめて、翌朝一緒に調べよう、という森若さん。

それは大きな事件が発覚した、まだほんの端緒に過ぎなかったのです。

大変な一日

翌朝早くに森若さんは出社、真夕がいうには請求書とシステムの差額が1,194,000円と高額で部長会議に報告がいくかもしれない、と危惧するほどの金額でした。

田倉さんも出勤し、二重計上や様々なミスの可能性について話し始めました。

しかし、真夕も何種類かのミスを経験し、同じ轍を踏むまいとあれこれ工夫を重ねてきたので、思い当たる理由がなかったのです。

駆けこんでいく新発田部長の姿に、営業部の鎌本らは揶揄するような視線を向けていましたが。

田倉さん、森若さん、そして真夕の三人はがっつりと集中するモードに突入して伝票とシステム上の数字に取り組んでいました。

「なんで合わないんだろう…」

愚痴る真夕に、大丈夫!と励ます田倉さんと新発田部長。

「金額は大きいですが、単純なミスかもしれませんね」

森若さんもアグレッシブにチェックを進めていきました。

経理システムそのもののバグでは、という意見も田倉さんから飛び出しましたが。

いかんせん、合わない金額が大きすぎるのです。

「経理部が凄いことになってるぞ~まさに修羅場!」

鎌本が涼しい顔で楽しそうに言うと、吉村部長は満面の笑顔で覗きに行きました。

太陽くんは、手伝えない分気を使って、お茶を4人分煎れて経理部に向かいましたが、森若さんに「机の上に置かない!冷蔵庫の上か、ファイルから離れた場所に!」と一喝され、すごすごと引き返さざるを得ませんでした。

その頃、真夕はふとしたことに気づきました。

間違えて消したわけではないが、二重に登録された同じデータの一つを消した、というのです。

馬垣が提出してきた、というそれは、真夕と、森若さん二人に、同じ金額の請求書を渡してきたのだといいます。

345,000円。

その数字とデザイン事務所の名前は一致。

しかし、真夕は削除する前に馬垣に確認の電話もしていたのです。

残りは、1,539,000円。

同じ額の請求書が製造部から上がってきていたはずだと、田倉さんが気づいたのですが、今度はその一枚がどこにも見当たりません。

馬垣に確認しようとすると、「父親が交通事故にあった」と言い残して早退してしまった、というのです。

希梨香がデザイン事務所に連絡すると、デザインのリテイクの見返りに、その倍額を支払うことを馬垣が勝手に了承していた、ということまで発覚しました。

二回に分けて振り込みをさせ、バレたらその時にごまかせば良いとでも思ったのでは?と希梨香が怒りに震えながら分析し、しかし結局、製造部の請求書は見つからず。

結論は翌日に持ち越されてしまいました。

馬垣の父親も事故にあうわけでもなく、自宅でぴんぴんしていたという事実。

「馬垣には気を付けてください」___山崎さんがもらしたそのひとことが、森若さんの頭の中でずっとリフレインしていました。

彼は、こうなることを知っていたのではないか…そんな疑問が頭をもたげてきたのです。

発覚、そして…

翌朝一番に、吉村部長が渋い顔で馬垣を連れて経理部を訪れていました。

真夕に削除確認の電話の話をされても、彼は認めず、バックレるのみ。

知らぬ存ぜぬを通してふてぶてしい態度をとる馬垣。

ブチ切れて泣き出す真夕にため息をつく新発田部長でしたが、そもそも同じ事務所から同じ金額の請求書が二枚あっても、それに疑問を持たずにハンコを押してしまう吉村部長のやり方はどうなのか、と糾弾を始めました。

「言わせてもらいますけど!こんな問題になったのは、経理部が製造部の請求書を紛失したせいでしょ?それさえなければ僕の小さなミスなんて…」

馬垣が口走ったその一言に激高した田倉さんの声がフロア中に響き渡りました。

山崎さんはふと思い立ったように、希梨香に言いました。

「例の入浴剤の販売店リスト、どうなってる?」

彼女がそれを馬垣のデスク上に探すと、思いもよらないものが発見されたのです。

「馬垣さん、労災申請はお済みですか?」

森若さんは交通事故の領収書と診断書は総務部あてに提出されたのか、と尋ねましたが、馬垣はのらりくらりとごまかそうとする始末。

そこに、希梨香が見つけた爆弾を持って駆け込んできました。

紛失したはずの製造部の請求書が、しわくちゃの状態で馬垣のデスクのファイルの中に挟まれていたのだというのです。

それを見た吉村部長の顔がすっと真顔になりました。

「え、それは…この請求書は…落ちてたんです…経理部の床に落ちていたので、ゴミかなと思って…」

ウソにウソを重ねて、どうしようもなくなった彼の言い訳を聞く人は誰もいません。

その中で、新発田部長がくしゃくしゃになった伝票をさっと手に取り言ったのです。

「これは、この請求書を紛失した自分の不注意です。大変申し訳ありませんでした」

数字が合い、解決するのだから、という意図を感じた皆でしたが。

吉村部長が「申し訳ない!」と頭を下げたのです。

吉村部長に一喝されて、とうとう馬垣も観念しました。

骨折のウソも瞬時にバレ、怒りの落としどころが見つからない面々でしたが。

いつもは反目しあっているはずの管理職らの謝罪もあって、ノーサイドにせざるを得ませんでした。

本当の“理由”

定時が過ぎて、私服に着替えた森若さんが、研究室を訪ねると、山崎が一人で佇んでいました。

森若さんは、感じた疑問を素直にぶつけることにしました。

「山崎さん、ですよね?」
「え?」
「紛失していた製造部の請求書を馬垣さんのファイルに入れたのは、山崎さんですよね?」

請求書を発見した希梨香に、そうなるように仕向けたのは彼だと、森若さんは睨んでいたのです。

「やっぱり森若さんはクレバーな人ですね」

彼は、馬垣が無人になった経理部に入り込んで、新発田部長の机の上にあった請求書を一枚手に取り、丸めてゴミ箱に突っ込んだのを見ていたのです。

いつもの彼らしく。
何か後ろめたいことがあって、それをごまかそうとしてそんなことをしているんだろう、と直感し、それを拾い上げ、回収し、ファイルに紛れ込ませた、というのです。

山崎さんは馬垣の特性を理解しているがゆえにそんなことをした、というのです。

森若さんはそれを防ぐ方向にもっていかなかった彼に疑問をぶつけました。

しかし「何か起こる前に騒いでも、会社は何もしてくれませんよ、警察と同じです」と冷めた様子で言うのです。

それは、あきらめに似た表情でした。

「山崎さん、本当は営業部を離れたいんじゃないですか?」

図星を刺されて、ぽつりぽつりと本音を語り始めました。

理系の勉強をしていた彼は研究職を目指していたのですが。

入社試験のスピーチを社長が気に入ってしまい、営業部に配属されたのです。

10年、そこで頑張ったら研究職に回す、という約束でしたが。

あまりに優秀な営業マンに成長したため、吉村部長ら首脳陣が彼を手放したがらず、その約束は保護にされて何度異動を願い出ても却下され続けていたのでした。

「会社がどこまで、ああいう人間を放置するのか、見てみたい気持ちもあった」

森若さんは、諦念をにじませた山崎さんの表情に思うところもありながら、しかし、経理の人間として言わざるを得ないことがありました。

「企画の責任者として拙いとは思いませんでしたか?」

思わない、ときっぱり言い切る山崎さん。

馬垣は外されるだろうし、希梨香のストレスは軽減されるだろうから、結果的には会社にとってプラスになるのでは、という彼でしたが。

森若さんは猛然と反論します。

コスト管理の観点で逝くと、希梨香がデザイン事務所に謝罪したときの交通費・お菓子代、真夕の残業代、経理部の早朝出勤手当___合計29,964円は会社にもたらした損害です。

これは山崎さんが馬垣の不正を早々に告発していれば、このお金は発生しなかった、と。

彼は馬垣を逃げる男、と言いましたが。

山崎もまた、馬垣よりちょっと上手に逃げるすべを持つ男だった、というのです。

その言葉に奮起した彼は、吉村部長に辞表を出しました。

「うちの会社で研究の仕事ができないならほかの会社に行く!」

そう宣言した彼は、遺留の言葉を並べられながらも、きっぱりとその意思を表明していくことに決めたのです。

馬垣は希梨香の仕事をはずれ、出勤停止の処分を受けていました。

山崎も、営業の中で自分の立ち位置を再確認している、そんな顔をして笑っていました。

太陽くんは変わらず森若さんを追っかけていますが、逃げられっぱなし。

そんな日々のなかで、一人の女が会社に戻ってきました。

“平松由香利(平岩紙)”___総務部の面々が恐れ、背筋を伸ばして迎え入れた彼女が、次の火種になる、そんな予感がありました。



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【これは経費で落ちません!】3話の感想

凄く個性が出てきたな、と思った第三話。

これまで顔がぱらっと出てきただけの山崎さんの裏の屈折のようなものとか。

吉村部長と、彼におべっかを使って部を盛り上げているつもりの鎌本さんとか。

何よりも、本当にその辺りの会社に普通にお勤めしている、堅実な仕事をするOLさんといった風情の真夕ちゃんの仕事ぶり。

彼女(伊藤沙莉)は、順風満帆な時よりも、逆境の方が輝くお芝居を見せてくれる気がします。

今回、ダメダメなデータに悩まされながらも黙々と働いているところがとても良かった、と思っています。

森若さんが超優秀なのでその陰に隠れがちですが、間違いなく真夕ちゃんは良い社員さんですよね。

そういうところがコツコツと積み重ねるように描かれていて好感が持てます。

また、彼女らに“勇さん”と呼ばれて親しまれている田倉さんも、良いチームワークの要として存在していますね。

そして今回、男を見せたのが新発田部長と吉村部長です。

天敵同志ではありますが。

きっちりとるべき責任を取り、また取らせた。

二人が見せた態度は立派だったと思いました。

前回の広報のちょっとしたエアポケット的なダークサイドも、今回のかなりヤバめのトラブルも乗り越えようとしている、この会社、もしかしてとってもホワイトで優良企業なのでは?

民放なら、希梨香が作っている入浴剤をどこかのメーカーとコラボしそうなものですが、残念、NHKではそれができない!

今回は、これまでよりもこの会社の中の様々なフローが見えたような気がしました。

さて。
毎回全身でアタックして弾き飛ばされている太陽くん。

そのガッツは素晴らしい!
彼には是非頑張って、頑なな森若沙名子の心を少しでも溶かしてあげて欲しいなぁ、と思うのですが。

もしかしたら、それこそ大きなお世話であって、彼女にとって居心地の良い生き方は今のまま、なのだとしたら、彼の恋は永遠に成就しないのかな…と思うとちょっとじわじわ気の毒ですらありますね。

頑張れ、太陽くん。
君の笑顔は週末の癒しだ!



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【これは経費で落ちません!】3話の視聴者の声


↑平岩紙さん!今回もミステリアスなキャラクターで登場しました。来週、波乱の予感です。


↑横浜の風光明媚な場所がいろいろと使われていて、地味にオシャレ!


↑ええ、本当に癒しなんです!すごいパワーなの。彼のくるくる変わる表情を見ていると和みます。
ストロベリーナイトサーガの悲劇を思うと、生きていてくれるだけで…!


↑このやりとり、中学生かよ!って突っ込みたくなるほど、ピュアです。


↑実はラスボスが…っていう感じでしたね。


↑最後に遺恨を残さないドラマって、実は貴重だと思うのです。

まとめ

最初はただの嫌な奴だと思っていた吉村部長。

やるときゃやる、という感じでちょっと見直しました。

岡崎体育さんは素晴らしい「嫌な奴」っぷりで、最高でしたね。

ただそこにいるだけで人を苛立たせる、って十分な才能です!

さて、そんな営業部界隈で扇子をパタパタさせて経理部に嫌味を言う鎌本さん。

そう、彼にもちゃんと役名があるんですよ。

彼を演じているのが高橋洋さん。

舞台でならした人ですが。

「半沢直樹」や「ルーズヴェルトゲーム」といった池井戸潤ドラマや「逃げ恥」など、メジャーな作品でも素敵なバイプレーヤーとして登場しています。

ことに印象的だったのが「コウノドリ」で演じた不妊治療外来のお医者さん。

最初鎌本さんを見た時には同じ人とは思えないほどの乖離っぷりでした。

役者さんて、凄いなぁ、化けるなぁ!と思った次第です。

そうそう。

化けるといえば平岩紙さん。

来週の台風の目は彼女のようですね。

この方もカメレオン女優さんです。

どんなふうに引っ掻き回してくれるのか、とても楽しみです!



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